ノロウイルス食中毒注意報が発令されました

更新日:2024年01月29日

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な人は軽症で回復しますが、子供やお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせてしまうことがあります。

ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は対症療法に限られます。

ノロウイルスによる食中毒を予防するためには、自らがノロウイルスに感染しない、他人にうつさない、環境や食品などに拡げないことが必要であり、特に手洗いや食品の加熱が重要です。

ノロウイルス食中毒注意報発令中!!

令和6年1月24日に、大分県から「令和5年度ノロウイルス食中毒注意報」が発令されました。

現在、県内の感染性胃腸炎の患者数が急増しており、ノロウイルス食中毒の発生しやすい状況が続いています。

食中毒を起こさないためには、手洗いを入念に行い、ウイルスを手から取り除くことが重要です。また、食品を調理する際、中心部までよく火を通すことも重要です。

注意報継続期間:発令日から令和6年3月31日まで

ノロウイルスによる感染症とは

ノロウイルス感染の特徴

少量のウイルスで感染し発症率が高く、食品を通じて感染するほか、人から人へも感染します。食品からは、その鮮度に関係なく感染します。

主な症状

感染から発症までの潜伏期間は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。感染しても発症しない場合や軽いかぜのような症状の場合もあります。しかし、抵抗力が弱い乳幼児や高齢者は、症状が重症化したり、吐いた物を吸い込むことによる肺炎や窒息を起こす場合もありますので注意が必要です。

気になる症状があるときは

  • すみやかに医療機関を受診しましょう。
  • 水分を補給し、脱水症を防ぐことが大切です。
  • 薬を服用するときは、医師や薬剤師の指示を受けましょう。

ノロウイルス食中毒の予防方法

まずは手洗い

  • 手洗いは、手に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
  • 石けんを泡立てて念入りに洗い、流水でしっかりすすいだ後は清潔なタオルやペーパータオルで拭きましょう。
  • 外出後やトイレの後、調理をする前、食事の前などは必ず手を洗いましょう。

【注意】消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください

食品の加熱

  • 調理をするときは、食品の中心部までしっかり加熱することが重要です。
  • 食品の中心部が85℃~90℃以上で、90秒以上加熱するようにしましょう。

汚物はすばやく処理

感染した人の排泄物や吐いた物は、すばやく確実に処理しましょう。

【注意】処理方法や「次亜塩素酸ナトリウム消毒液」の作り方などは、下記リンクの厚生労働省「ノロウイルス食中毒予防リーフレット」や大分県「ノロウイルス予防ハンドブック」を参照ください。

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