日田市の日本遺産がGoogleストリートビューで公開されました

更新日:2021年03月31日

2017年 4 月、日本遺産「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」のストーリーを構成する文化財である咸宜園跡などのストリートビューが公開されました。

ストリートビューは、Google が提供するGoogleマップの機能の一つで、街中や観光名所等をその場にいるかのように360度のパノラマ写真でご覧いただけるサービスです。

今回公開された 咸宜園跡などのストリートビューは、Google の「ストリートビュートレッカーパートナープログラム」に、日田市教育庁世界遺産推進室が参加し撮影しています。

撮影は 2016年12月から 約2週間かけて、咸宜園跡、廣瀬淡窓旧宅(北家及び南家)、廣瀬淡窓墓、長福寺をストリートビュー撮影用機材「トレッカー」を担いで歩きながら撮影しました。

トレッカープログラム撮影の様子

トレッカープログラム撮影の様子(咸宜園跡)

ストリートビューを見るには、Google マップで、咸宜園跡、廣瀬淡窓旧宅北家、廣瀬淡窓旧宅南家、廣瀬淡窓墓、長福寺を検索し、表示された地図上に黄色い人型のアイコン「ペグマン」をかざして置いていただくことで、その地点のストリートビューをご覧いただくことができます。

または、下記のリンクを直接クリックしていただくとご覧いただくことができます。

咸宜園跡

咸宜園跡は、廣瀬淡窓が創設し、年齢・学歴・身分を問わず、実力主義で評価する教育システムが全国的な評判となり、5,000人以上の塾生が集った近世日本最大規模の私塾となりました。
現在、淡窓の居宅である秋風庵や書斎の遠思楼のほか、書蔵庫などが現存しており、そのほか、講堂や東塾など往時の建物遺構を見ることができます。
 

廣瀬淡窓旧宅北家 廣瀬淡窓旧宅南家

廣瀬淡窓旧宅は、豆田町にある日田を代表する商家で、現在は公益財団法人廣瀬資料館として公開されています。北家には、咸宜園の入門簿や会計録など、塾の様子を伝える「咸宜園関係歴史資料」を含む貴重な古典籍を収蔵する廣瀬先賢文庫があり、南家には、淡窓の弟・第6世久兵衛が整備した隠宅と庭園があり、庭園は豆田町を東西に流れる水路を庭池としています。

廣瀬淡窓墓

廣瀬淡窓墓は、咸宜園を創設した淡窓をはじめとして、歴代塾主と妻や子どもの墓があり、敷地内には淡窓が生前自らのことを記した「文玄先生之碑」があります。

長福寺境内

長福寺は、出身僧侶が京都の東本願寺にあった高倉学寮の講師となるなど、当時の日田の学問の中心的存在でした。淡窓も幼いころにこの寺の僧侶に学び、24歳のとき、この寺の学寮の一室を借りて最初に教鞭を執りました。本堂は九州最古の浄土真宗寺院として国の重要文化財に指定されています。

ストリートビュートレッカーパートナープログラムとは

ストリートビュートレッカーパートナープログラムは、ストリートビューの撮影を希望する観光協会、非営利団体、大学、研究機関などにGoogle がバックパック型のストリートビュー撮影機材「トレッカー」を無償で貸出すプログラムです。
https://www.google.co.jp/intl/ja/maps/about/partners/streetview/trekker/
 

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

日田市 教育庁 世界遺産推進室
〒877-0012 大分県日田市淡窓2丁目2番18号(咸宜園教育研究センター内)
電話番号:0973-22-0268(直通)
ファックス番号:0973-22-0268

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