「ひたジビエ」の目指すもの

ジビエのおはなし
「ジビエ(gibier)」とは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語で、狩猟の盛んなヨーロッパでは、古くからそのジビエの料理を楽しむ食文化が育まれたそうです。
ひたジビエ
山のきれいな水を飲み、どんぐりを食べ、太陽の光を浴び、山を駆け回った天然のジビエです。
丁寧な下処理と、最新設備で加工されたひた自慢のジビエです。
「ひたジビエ」の目指すもの
鳥獣被害と獣肉処理施設
有害鳥獣、とりわけイノシシとシカによる農林産物の被害は年々増加傾向にあるなか、これまで捕獲しても販売・流通ができないことから利用価値の低かったイノシシやシカの肉を販売・流通を可能とする食品衛生法に基づき適正処理のできる日田市獣肉処理施設が平成24年に完成しております。
この施設は、狩猟者の捕獲意欲向上による鳥獣被害対策効果とイノシシ肉とシカ肉を新たな地域資源と捉え、有効活用し特産品化等を行うことを目的としています。
日田市内で唯一の食品衛生法に基づいた獣肉を処理することのできる施設です。
高品質の獣肉の提供
この施設では、捕獲から1時間以内の受け入れを基準にしていることを始め、小規模ではありますが熟成用冷蔵庫(チルド)、解凍時にドリップの出にくい高鮮度冷凍機(プロトン)などを備え、徹底した衛生管理のもと、高品質の獣肉を提供しています。
その評価のひとつとして、平成29年1月と平成30年3月に岐阜県郡上市で開催された「利き猪グランプリ」において2年連続で準グランプリを受賞いたしました。
獣肉は、高たんぱく、低カロリー
野生のイノシシは、越冬のために体内に鉄分やビタミンなどの栄養素を豊富に蓄え、その脂肪は牛や豚の肉に比べて血中のコレステロールを抑える不飽和脂肪酸を多く含み、高たんぱく、低脂肪のヘルシー食材であり、しかもコラーゲンも豊富です。
野生のシカにおいても、牛や豚に比べてカロリーや脂質は低く鉄分やたんぱく質を多く含んでいます。
どちらの肉も生活習慣病の予防にも良いとされ、新陳代謝の促進や疲労回復に役立つビタミンB群の含有量も多く、女性やスポーツをする方におすすめです。
まだまだ知られていない「ひたジビエ」
ジビエは昔食べたイメージが残っているからか、「臭い」「硬い」と特に高齢者の方より言われることが多いのですが、日田市獣肉処理施設で加工処理されたイノシシ肉やシカ肉(以下、「ひたジビエ」という。)を食材とした料理の感想では、「おいしかった」「以前食べた肉より臭みはなかった」等が聞かれます。
「ひたジビエ」は臭みがほとんど無く高品質ではありますが、まだまだジビエの認識や知名度が低いのが現状です。
今までジビエに接点のなかった方を含め、多くの方々に「ひたジビエ」の美味しさをアピールしていきます。
好循環を目指します
「ひたジビエ」の良さが広く認知され販売が増加していけば、施設で多くのイノシシやシカを受け入れることができるようになり、ひいては市内の有害鳥獣の減少と農林産物被害の減少につながっていくと考えています。
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この記事に関するお問い合わせ先
日田市 農林商工部 林業振興課 有害鳥獣対策係
〒877-8601 大分県日田市田島2丁目6番1号(市役所3階)
電話番号:0973-22-8212(直通)
ファックス番号:0973-22-8246
更新日:2021年03月31日