日田市で新たに農業を始めたい方へ

更新日:2022年11月29日

日田市では、新たに農業を始めたい方に、研修制度や新規就農者向け支援制度など、様々な支援に取り組んでいます。本ページでは、相談から就農に至るまでの道のりと、各種支援メニューを掲載していますので、就農を検討する際の参考にしてください。

日田市の農業

日田市の農地面積は3,310ヘクタール(令和2年)となっており、平坦地から準高冷地までの多様な地形と気候をいかした農業が行われています。

合併前の旧市町村で特色ある農業振興を実施しており、立地・環境等の違いから、大きく4つの地域において、下図のような農産物が栽培されています。

日田市の農業生産分布

図1.日田市の農業生産分布

就農までの流れ

新たに農業を始める方が安定した農業経営を行い、生活を維持するためには、情報収集や関係窓口への相談、技術習得などの入念な事前準備が不可欠です。また、農業基盤や経験の有無によって、就農の形態や、そこに至るまでの道のりは様々です。以下の図を参考に、自身に合った就農ルートの構築と、これに応じた支援策の活用を検討しましょう。

就農ルートと活用可能な支援策

図2.就農ルートと活用可能な支援策

1.まずは相談・情報収集をしましょう

農業を始めるにあたって、どこに何を聞いたらいいか分からない方へ。まずは、関係機関(市役所や大分県西部振興局)に相談します。また、大分県が運営する以下のポータルサイトでは、就農適正診断もできますので、自分の農業に対する理解度のチェックと、不足している知識の確認を行いましょう。

2.農業研修を受けましょう

農業経験がない方や、新たな品目にチャレンジしてみたい方は、まずは研修を受け、就農に向けたトレーニングを積みましょう。農作業の見学、短期研修を経て、栽培したい品目を決めたら、ファーマーズスクールで1~2年間の研修を受けることができます。日田市のファーマーズスクールは、「梨」「えのき」「チンゲンサイ」「ぶどう」の4品目があります。各品目の経営の特徴や栽培スケジュール、経営指標(売上や経費、所得額の参考)をまとめた「産地提案書」を作成していますので、これも参考にしながら、栽培する品目を決定しましょう。

産地提案書
研修期間中の支援策

ファーマーズスクールでの研修期間中は、要件を満たす方は以下のような給付金事業を活用することができます(申請窓口は大分県西部振興局 農山村振興部です)。

<就農時の年齢が50歳以下の方>

<就農時の年齢が50歳以上55歳未満で、県外から大分県に移住される方>

その他、市独自の支援策として、研修期間中の民間アパート等の家賃の一部を補助する制度もあります。

3.就農の意思決定と入念な事前準備をしましょう

自分自身の意欲、家族の同意、農業・農村社会への理解度、自己資金の確保状況から総合的に判断し、就農の意思決定を行います。農地や施設・機械、住居の取得等に向けた準備も行い、就農から5年目に250万円の所得目標を達成できるような就農計画を立てましょう。

認定新規就農者制度

経営開始から5年間がいわゆる「新規就農」期間となります。まずは最初の5年間の実現可能な就農計画を立て、市の認定を受けましょう。認定新規就農者となることで、新規就農支援を活用することができます。

 

就農支援

独立・自営就農する場合や親元に専従者として就農する場合、もしくは先代の経営を継承する場合など、就農には様々な形態があります。就農形態に合わせて、以下の就農支援を活用しましょう。

<独立・自営就農する場合>

  • 給付金事業
  • 機械・施設等の導入に対する支援事業

<親元就農する場合>

<経営継承する場合>

農業制度資金

農業は、災害等も含む自然条件に左右されやすく、豊作・凶作による収穫量や価格の変動も大きいほか、果樹栽培のように投資から効果が現れるまで長期間を要するなど、一般金融には適さない性格があります。

そのため、農業者が経営に必要な資金を円滑・有利に借りられるように制度資金が設けられています。以下のページに農業制度資金の紹介がありますので、各資金の内容や要件、相談窓口を確認いただけます。

農地の確保

就農にあたって、農地の確保は大きな課題となります。農地は、探してすぐに見つかるものではありません。まずは、農業委員会による農地のあっせんや、農地中間管理機構を活用し、地元農家から農地を借り受ける形で、農地を確保しましょう。栽培品目に適した条件の農地確保に向けて、貸し手との信頼関係を築くことが重要です。

移住支援

移住支援市外から移住して就農される方は、住居の確保も必要です。日田市では、移住に関する各種支援策や空き家バンクがありますので、住居確保に役立ててください。空き家バンクの中には農地が付帯した物件もあります。

4.就農

準備が整ったら、いよいよ就農となります。就農計画の達成に向け、早期の経営安定を目指しましょう。栽培技術の向上や農地の拡大、水の管理など、周囲の農家や住民との信頼関係の構築なくして農業は成立しません。周囲の方との良好な関係作りにも努めましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

日田市 農林振興部 農業振興課 政策担い手支援係
〒877-8601 大分県日田市田島2丁目6番1号(市役所3階)
電話番号:0973-22-8211(直通)
ファックス番号:0973-22-8246

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